誰のしわざかな?
雪の残る冬のくらすわの森を歩いていたときのこと。
あるの木のまわりだけ、雪の上に細かな木くずのようなものが落ちているのを見つけました。ほかの場所には見られないその様子に、「どうしてここだけ?」と、不思議に思っていました。
数日後、また同じ道を歩いていると、その木の上に何羽かの鳥がとまっているのを見つけました。ふんわりとした体に、首のまわりがほんのりピンク色。
「ウソ(鷽)」という鳥たちです。
彼らが夢中になってついばんでいたのは、白樺の枝先にふくらみ始めた小さな芽。
ウソにとっては、これが冬のごちそう。とくに白樺の芽はやわらかくて栄養もたっぷりなので、大好物なんだそうです。
ウソは、夏のあいだは山の高い場所で暮らしていますが、冬になるとエサを求めて里に下りてきます。 そのため、こうして森の中で出会えるのは、寒い季節だけの特別なひととき。
あの木くずの正体がわかって、なんだかちょっと嬉しくなりました。
雪の残る季節にだけ出会える、小さな自然のひみつでした。
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植物大好き
