「森の宝石」
冬の森を歩いていると、ふと目に飛び込んでくる鮮やかなエメラルドグリーンの小さな物体。枯れ葉が落ち、モノトーンになった風景の中で、まるで宝石のように輝いています。
実はこれ、「ウスタビガ」というガの繭(まゆ)なんです。
春に孵化したウスタビガの幼虫は、コナラやサクラなどの落葉樹の葉を食べて育ちます。
そして初夏になると、木の枝に繭を作り始めます。この繭の美しいエメラルド色は、幼虫が食べた葉の色が影響しているとも言われています。夏の間は、天敵から身を守る保護色にもなっているんですよ。
繭の中で幼虫はサナギとなり、秋には成虫へと羽化します。冬の森で見つかる繭は、すでに羽化を終えた後の「空マユ」。それでもなお、枝にしっかりと残り、静かな森の中でひときわ目を引く存在です。
その美しさから、「森の宝石」とも呼ばれるウスタビガの繭。
冬の森を歩くとき、もし枝先にきらりと光るエメラルドグリーンを見つけたら、
それは自然がくれた小さな贈り物かもしれません。
ぜひ、枯れ枝の先にも目を向けて冬の森の散策を楽しんでみてください♪
WRITER

植物大好き
